Apple Musicから乗換、無料サービスで機能を代替!
- 定額音楽配信サービスの台頭
- Apple Musicを選んだ理由は「Apple端末を使っている」から
- Apple Musicを2年間契約してみて
- Apple Musicの必要があるのか?
- 無料プランで利用できる機能の比較
- Google Play MusicとSpotifyの併用がベスト
- さよならApple Music
- まとめ
定額音楽配信サービスの台頭
定額音楽配信サービスを利用している人はどれだけいるのだろうか?ICT総研によると2016年末時点で国内利用者は1,420万人が利用している。サービスの選択肢としてはApple Music、LINE MUSIC、Amazon Prime Music、Googe Play Music、AWA、Spotify等があり利用者の比率ではApple Musicが1位とのこと。その中で私もずっとApple Musicをずっと使っていた。
Apple Musicを選んだ理由は「Apple端末を使っている」から
私はかれこれ十数年間に渡りiPod Classic、iPhone 3GS 〜 5SとApple端末を使って音楽を聞いてきた。そのためApple端末にはそれぞれの時代にヘビロテして聞いてきた音楽や流行っていた音楽などが思い出だったりが歴史のように保管されている。その思い出の保管先がiTunesだ。つまりここ十数年は常にiTunesで音楽と思い出を管理してきたということになる。
しかし、iTunes自体にはあまりいい思い出がない。Windowsで使うとやけに動作が重かったり、かと思うとMacでも普通に重かったり、音楽だけ同期したいのに全ての同期が必要だったり、立ち上げると必ずと言っていいほどバージョンアップを促してきたり、何故か曲がうまく読み込めなかったり、時々そもそも立ち上がらなかったり・・・と言い始めるとキリが無い。不満は色々あったがApple端末で音楽を管理する唯一の選択肢のため使用してきた。
ところがApple Musicがスタートしそれが変わった。iCloud ミュージックライブラリという機能によりiTunesからiPhoneへの音楽同期をケーブルを接続して同期する必要がなくなり、iTunesに保存されている曲ならAppleのデバイスからいつでも曲の再生を可能になった。つまりはiTunes自体を操作することなくiPhoneに音楽を同期可能になったのだ。更にはApple Musicで配信している曲であれば、購入もレンタルの必要もなくとても便利だった。また新着のアーティストをサジェストしてくれる「見つける」という機能によって、思いもよらないアーティストと出会うこともあった。そのアーティストは今でも定期的にヘビロテしたくなるプレイリストとしてラインナップされている。
Apple Musicは個人的にはとても便利な有料サービスだと思っている。月額980円かかるメインの機能はもちろん「定額音楽配信」。新着の音楽が洋楽・邦楽を問わず聴き放題であり、「家庭版のUSEN」の様なもの。気にいる音楽を見つけたり、流行りを追う意味ではとても有益で便利だ。また既存の音楽の同期もケーブルレス化をしてくれたことで、とても楽に音楽にアクセスできるようになった。その意味も込めて月額980円の課金もしていいかなとしばらくの間思っていて、そして忘れていた。
・曲を検索する際のUI
Apple Musicを2年間契約してみて
振り返ってみると、Apple Musicの契約期間は2015年7月〜2017年8月であり25ヶ月間となるらしい。その間に課金した期間を計算すると3ヶ月無料トライアル期間を引いても22ヶ月となる。単純計算で合計金額は21,560円になる。その契約期間の間で自分が何を得たかと言えば、ヘビロテするアーティストを2組ほど発見したこと、ちょうどいい作業用BGM代わりになったこと、iTunes内の曲をiPhoneへオンライン同期して聞けて便利だったことと、少ないがこのくらいが正直なところだろう。
私のApple Musicの日常的な用途は実は限られていた。外出時、オフライン保存した気に入った音楽を聞く。在宅時、読書・作業用のBGMとして知らないアーティストやインストルメンタルの曲を流す。この様に基本的に外出時はオフラインで聞いており、家ではオンラインで新たなアーティストに触れたりしていることが多い。家で気に入ったアーティストを発見すれば、オフライン保存して外出中の聞きたい時に聞くという様な流れだ。
・ダウンロードすることでオフラインでも視聴可能
Apple Musicの必要があるのか?
冒頭ではApple Musicを選んだと書いたが正確には選んではいない。なし崩し的にApple Musicを使い続けてきたに過ぎない。それは他の選択肢を考えてApple Musicを選択したわけではなかったからだ。Apple Musicを継続利用している経緯としては下記の通り
- 3ヶ月無料だしトライアルを使用してみるか
- 新着アーティストの曲聞けるの便利だ
- オンラインでのiTunes同期めっちゃ楽じゃん
- これなら980円でも便利だわ継続しとこ
我ながらこれ以上ないくらいAppleの術中にハマっているのは笑えるがこれが正直なところ。
冒頭でも「Apple Music の利用者が最も多いらしい」とあるアンケートの結果を記述した。同じ経緯で継続利用している人も多いのではないのかと感じた。
しかし、あまりにもAppleの術中にハマっているのはアホだし、私の利用用途だとそもそも課金が必要なのかを他のサービスの無料プランの機能を踏まえて考えてみた。
無料プランで利用できる機能の比較
冒頭で名前を上げたサービスの無料プラン状態での機能を比較してみる。
Apple Music
LINE MUSIC
- 無料プランだと楽曲再生が30秒間のみ
- オフライン再生不可
Amazon Prime Music
- Prime会員※なら無料でサービスを受けられる
- 手持ちの音源をアップロードすることはできない
- iTunes内の曲ならアップロードは可能
- どれも有料会員 or Prime会員のみ利用可能
※ 私はPrime Student会員なので実は聴き放題
Google Play Music
- 無料プランだと定額音楽配信サービスをうけることができない
- 自端末にある曲をGoogleへアップロードすれば5万曲までどの端末からでも再生・ダウンロード可能
- Google Play Music ManagerやWebを通して曲のアップロードが可能
- 再生中の曲の歌詞表示機能有り
AWA
- Freeプランで月20時間まで楽曲再生可能
- オフライン再生不可
- 曲のアップロードが不可
Spotify
- 最近再生した曲からおすすめのプレイリストなどのサジェスト機能
- iPhoneアプリでは基本的に「シャッフルプレイ」のみとなり特定の曲を指定しての再生が不可
- デスクトップでは特定の曲を指定しての再生が可能
- iPhone・デスクトップ共通して無料プランだと端末へのダウンロードが不可
- 歌詞の再生に合わせた表示が可能
Google Play MusicとSpotifyの併用がベスト
無料プランで今までと同じ用途をそのまま使えるサービスは無かった。しかし、機能の部分を切り取ってみるとGoogle Play Music とSpotifyを併用することでApple Music機能の代替が実現できそうだ。
自分の持っている曲へのオンラインでのアクセスに関しては、Google Play Musicの曲のアップロード機能が使える。この機能を使うことで自分が持っている曲に関しては、自宅・外出を問わず視聴が可能になる。また端末へのダウンロード機能もある。これによりオフライン状態でも曲を視聴することが可能だ。既存の曲を再生するのはGoogle Play Musicアプリに任せよう。
・曲をダウンロードしている様子、オフライン再生が可能に
続いて自宅で読書や作業用に音楽視聴する時はSpotifyが最高だろう。SpotifyではiPhoneアプリ・デスクトップ版共に曲のダウンロードはできない。ただ、無料プランでも有料プランと再生可能な楽曲数に違いがなく、4000万曲以上の楽曲が楽しめる。そのためデスクトップ版の利用であれば純粋に曲を検索したり、オススメされたプレイリストを再生する分には何も不都合がないのではないかと思う。更に歌詞の表示が可能であり多くの曲において、再生中に歌詞をみながらの視聴が可能だ。
・新着のシングルも歌詞付きで再生可能
注意点としてはiPhoneアプリからだと「シャッフルプレイ」にしか対応しない点があげられる。プレイリストやアルバムといった曲の一覧から、特定の1曲を指定して再生することは出来ない。常にシャッフルモードでの再生となるため、アルバムの中の1曲を聞きたいのに延々と違う曲を再生し続けることになることになる可能性がある。
・iPhoneアプリだと再生方法がシャッフルプレイのみ(ダウンロードも不可)
ただ、気に入った曲のプレイリストをデスクトップ版の方で作成するなどしておけば、「気に入った曲が何かしら流れるプレイリスト」は作成可能だ。ここは人によっては許容出来る出来ないあると思うが、作業用BGMとして割り切れば許容の範囲内になる人も多いのではないだろうか。
さよならApple Music
ということで昨日をもってApple Musicは解約した。
何気にAppleの対応は良心的だ。今解約の手続きを完了させても8/30までサービスが使える点だ。もちろん、ギリギリまでサービスを使わせることによって心変わりを狙っているのだとは思うが、解約手続きが完了した瞬間からサービスが使えなくなると思っていたので少し驚いた。まあ日割りで料金が戻って来るわけではないので当然といえば当然なのだが・・・
・8/30に勝手に利用停止になるようだ
まとめ
Apple Musicの有料で使っていた機能は意外と無料の他のサービスによって代替可能だ。Google Play Musicでは自分の曲を共有。Spotifyでは新着や新しい曲をストリーミングで再生。
ただ、これはあくまでサービスの代替だ。課金を続ければApple Musicのみで継続利用することができるし、SpotifyのPremiumプラン980円へ課金すれば、何も制約なく自由に音楽の視聴を楽しむことができる。
このブログが読んだ人にあったサービスを見つけるキッカケとなれば幸いである。